91511?? 平井範明

映像を使ったCAI教材の開発と評価
―「大相撲」決まり手の全て―



 
(レジメ完成原稿捜索中)



1.研究の背景と課題
 これまでの総合研究のCAI教材は教科書を教材として用いて学習するよりも視覚的・聴覚的刺激によって利用者に新鮮さを与えると共に、学習効果を高めるために開発され、成功をおさめてきた。しかしそれらもある程度パターン化し、学習者にマンネリ化を引き起こす可能性がでてきている。つまりそれは新鮮な気持ちで教材に取り組めるというCAI教材の特徴の一つが失われることにつながるのではないかと自分は考えた。
そこで打開策の一つとして自分は、『映像をつかったCAI教材』を思いついた。この教材は動画、つまり動きのある映像を取り入れることによって今までの教材に見られたパターン化を防ぐ策であると共に、CAI教材に対する新鮮さを取り戻せるのではないかと考察した。この研究の目的は相撲の決まり手をCAI教材で身に付けさせることである。相撲はスポーツの中でも特に動きが単純であるため、勝敗だけに目が向けられがちである。そこでCAI教材を使用し、相撲の決まり手を覚えることによって相撲をより詳しく、より楽しく見られるようになってもらいたいと考えこの教材を作成した。
具体的には
 1)CAI教材の使用によって相撲の決まり手を覚えることが出来たかを事前・事後テストの成績を比較した。
 2)実験群をCAI教材内で映像を使用したものとしていないものとに分け実験を行った。事前・事後テストまたはアンケートで映像を用いたことによって学習効果、興味の点でどのような差が見られるのかを比較して考察した。
 本研究では、つぎの仮説について考察してみた。
 1)事前テストより事後テストの方が成績がよい。その理由はCAI教材を使用して学習効果が高まると思われるからである。

2.研究の方法

 2-1実験参加者
 東北学院大学教養学部教養学科学生30名が参加した。CAI教材による学習を東北学院大学泉キャンパス4号館4階教育工学実験実習室を利用し、実験を行った。今回の実験は教材の効果をよりはっきりと見るため、相撲を比較的知っていそうな男子学生を避け、女子に限定して実験を行った。事前・事後テストを行い、教材を利用し、事前・事後アンケートがすべてそろっているものを分析の対象とした。

 2-2研究に用いる教材
○事前テスト:70手からなる相撲の決まり手の中からランダムに選択し、20問の5択式のテストを行った。
○事後テスト:事前テストと同じ形式のテストで調査した。
○事後アンケート『相撲のCAI教材についてのアンケート』と『映像が学習者に対しどのような効果を生むかを調査するアンケート』の2つを用意した。前者は両方の学習群に回答させ、後者は映像を使ったCAI学習群にだけ回答を得る方式であった。

 2-3研究の手順
 被験者である30名を映像を使用したCAI学習群と映像を使用しないCAI学習群とにし、実験者立ち会いのもと、被験者に次のような手順で協力してもらった。
(1)事前アンケート(プリント)の配布と回収。
(2)CAI教材の操作手順を説明し、事前テストを行ってもらう。(図1)
(3)被験者に実際にCAI教材を操作してもらう。
(4)総合テストを合格した被験者に事後テストを実施し、終了後、事後アンケート(プリント)を配布、回収する。

2-4研究に用いた道具
相撲の決まり手を覚えるための教材「相撲のCAI教材〜決まり手編」を自作した。決まり手が70手ある教材を7つに分類し、STEP1〜7まで比較的良く本場所で見られる技から一度も決まり手として使われたことのない技まである程度の順番で並べてみた。STEP1から決まり手の説明の後、10問ずつ問題を出題し、その問題をクリアしなければ次のSTEPへ進めないようになっている。クリアできなかった場合には、合格するまで何度も挑戦してもらう。


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